もし、健康をテーマとしたクックパッドのようなサイトを思いついたら?
さて、前回はサブスクリプションモデルをテーマとして、財務の健全性を検証することに焦点を当てました。ワークショップの後半では、「もし、特定のライフスタイルをテーマとしたクックパッドのようなサイトを思いついたら?」というテーマで、もう少し複雑/複合的なビジネスモデルにおけるプライシング、財やサービスとお金が交換される流れを可視化していきます。実際のところ、クックパッドのビジネスモデルから学ぶべきポイントが多くあります。
現在、シェア(または共同消費)という新しい消費スタイル、そのビジネスモデルが大きな注目を浴びています。このビジネスモデルは、プロダクト=サービス・システム(物理的なプロダクトを所有することなく、そのプロダクトから受けたサービスに対してお金を払う)、再分配市場(インターネットを通じて、中古品を含む私有物を、必要ではなくなった人々から必要とする人々に再配分する)、コラボ的ライフスタイル(同じような目的をもつ人々が集まり、時間や空間、ノウハウやスキル、技術やお金といった目にみえにくい資産を共有する)という3つの大きなパターンに分類することができます。注2)
今回取り上げるものは、コラボ的ライフスタイルを支援するためのビジネスモデル生成が主要なテーマとなります(図3)。