“コネクタ”として成果を出す上で重要な「目的 x 強み」の最大化

——「コネクタ」として活躍されたSansanを退職し、独立したのはなぜですか？

　自分自身の可能性を広げたかったからです。現在は業務委託としてSansanの業務を継続しながら、ストーリーテリングによって企業のPR支援を行うPR Tableという会社と、働き方改革の提言を行う、一般社団法人 at Will Workでの活動も行っています。それぞれの活動には以前から関わっていたのですが、きちんとそれぞれの名刺と肩書きを持った方が動きやすい。その組織の人間としておおっぴらに活動することが、Sansanとのシナジーの強化にもつながるだろうと思い、独立を決意しました。例えば、Sansanの広報とPR Tableの間でノウハウを共有したりもしますし、Sansanとat Will Workは「新しい働き方を提唱する」というミッションが共通しているので、情報交換したりしています。さきほどお話ししたのと同じく、「目的」と「強み」がうまく重なっている実感が持てていますね。

——最後に、「つながり」を広げていきたいと思っている読者の皆様にメッセージをお願いいたします。

　「考える前に、とにかく行動を」というスタイルは、オススメしません。僕も、目についた交流会にとりあえず行ってみたことがありますが、有意義なことを吸収して次に活かすのも難しかったですし、懇親会にも参加したものの、ずっと隅の方でモジモジしていました（笑）。人から情報収集するのはもちろん大切ですが、やはり最も優先すべきは、自身の目的をはっきりさせることです。そのためには、自社の課題とその解決策をイメージできているのが前提ですので、社外ではなく、まずは社内の人とディスカッションすることがオススメ。半年や1年後のことを考えると、自社のノウハウだけでは解決が難しいことも出てくるはず。そこからが勝負です。きっとあなたの会社や、あなた自身を助けたいと思ってくれる人は社外にいるはずですから、ぜひ、アプローチしてみてください。世界が大きく広がると思いますよ。