新規事業やオープンイノベーションは、「花形事業部」と「ベンチャー企業の粗探し勢力」が潰す
組織問題2:既存事業部門や抵抗勢力への調整で精一杯
多くの企業には看板となる「花形事業部」が存在しています。その花形事業も過去は新規事業であったり、ベンチャー企業として始まっていたりするはずです。その花形事業がその企業を、さらには日本経済を支えてきたわけです。そして、イノベーションのジレンマにある、株主の期待に応え、既存顧客の声に耳を傾け、オペレーションの効率化を追求し続ける慣性が働いているため、「登れるが、降りられない」状況になります。既存顧客が求める上位市場への移動は容易だが、逸脱的イノベーションが切り開く下位市場には関心を示さないどころか、抵抗感や嫌悪感を示すことがあります。