ものづくり企業における「研究、開発、事業化」までを一気通貫で進行する目的と価値
本川:
これまでは、化学系メーカーによくあるパターンとして、研究開発で発見したものについて、製品開発で製品化し、事業化していくという順番で、それぞれの部門が分断していたので、研究開発の知財の“その後”まで関与していなかったんです。それが今回は、発見から開発、事業展開まで三位一体なので、やり方がまったく違っています。難しいところは、それぞれの進捗を上手く同期させるところでしょうか。難しいながらも上手くいけば、お互いスパイラルアップできるはずです。
たとえば、基礎研究で新しい発見があれば、それを活用した事業アイディアがすぐさまブラッシュアップされますし、逆にユーザーインタビューから得られた情報に基づいて基礎研究のやり方も変わるでしょう。上手く回していくことが必要だと思っています。