人工的に“生命的なもの”を作ることで、生命の本質を探究する
宇田川(埼玉大学 人文社会科学研究科 准教授):
インタビュー前のブリーフィングで人工生命について説明していただいて、AIは、人間の脳の中でも大脳新皮質が司るような「理性的な働きを作り出そうというもの」であるのに対し、ALifeは、どちらかというと脳幹が司るような「自律機能を直接制御する生理的な機能のようなもの」を扱うということだと理解しました。そして、「環境からの影響」や「他の人間との関係性」のようなことも研究対象となるということでしたが、その点についてもう少し詳しく教えていただけますか。