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不確実な未来の「偶発性」を“Rock”する

コーポレートアクセラレーターは“神々の遊び”なのか──その傾向と「カタリスト」の存在

第5回

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今が旬な手法「コーポレートアクセラレーター」をやってみた

 コーポレートアクセラレーターとして、「ヤマハアクセラレーター」を実施した。

 コーポレートアクセラレーターとは、簡単に言えば、企業が主体となって行うアクセラレーターのことで、採択されたスタートアップが決められた数ヶ月の期間内に、企業の持つアセット(技術、知見、販路、ブランド、リソースなど)を利用しつつ急成長を目指す育成プログラムである。企業側からの出資もセットで語られるが、いくら急成長を狙うスタートアップだからとは言え、主対象がシード期なので成長までには年単位で掛かることが多く、キャピタルゲインを狙うというよりも関係性をさらに強める側面のほうが強い、と理解している。

 話に聞くと、一足先に流行ったアメリカでは既に一段落していて、対象スタートアップもシード期より確実性の高いそれ以降に移っている感もあるようだが、日本では今が旬な手法の一つである。実際ネット上でも○○アクセラレーターという文字が躍っていて、現在検討している企業も多いのではないだろうか。ただ日本では圧倒的に起業する人が少ないので、確率論で考えれば、良いスタートアップが集まる可能性は海外より低い。じゃあ例えばマイクロソフトアクセラレーターのようにいきなり世界7箇所同時開催が狙えるかというと、全く経験の無い中ではなかなかそうもいかないのが世の常、人の常だろう。

 まず当社でコーポレートアクセラレーターを実施する狙いは以下である。

  • スタートアップとのシナジー効果による事業成長
  • イントレプレナープラットフォームだけでは得られにくい多様性と偶発性の確保
  • イントレプレナー候補に対する学びの場

タイトル

 イントレプレナープラットフォームと相互補完するカタチになっている点が他社事例と少し異なっているように思う。これならばスタートアップの絶対数が少ない日本でもやる意義があるし、何はともあれまずはやってみよう。

※コーポレートアクセラレーターの詳しい説明はコチラで。

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この記事の著者

畑 紀行(ハタ トシユキ)

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