都市のソフトな側面もデザインする「建築家」の存在、多様なステークホルダーとのビジュアルコミュニケーション
佐宗:私はここまでのお話を、大変興味深く聞いていました。一般的に建築家は、ハードな建築物を設計する仕事をするものだと思われていますが、ルイスさんのお話を聞くと、デトロイトの都市計画局は「魂」とか、「心」など、コミュニティのソフト面を扱っているのですね。私もBIOTOPEという会社では、プロダクトデザイン、サービスデザインよりもさらに広義のデザイン、つまり場や生態系、コミュニティという環境そのものや、物語としてのビジョンをデザインすることで組織を創造的なものに変えていくことに興味があるので、根っこは同じことをしていると感じました。なぜ建築家が集まった都市計画局でそういったことを行うようになったのでしょうか。