“幽体離脱”で組織を俯瞰する──起点となるのはフィジカル体験
竹林:もう一つ、この時期に僕がやっていた習慣がありました。まず、社長に就任したその日から、毎朝30分かけて敷地内を回って社員に「おはよう」と言って回ったんです。もともと挨拶というのは禅の言葉で、目上の人が下の人の様子を窺うためにかける言葉なんですね。挨拶を通じて、「こいつ今日は大丈夫かな」と。続けていくうちに、社内の雰囲気は変わっていったと思います。
仲山:下からすると、上司の機嫌がいいか分からないのに自分から挨拶するって、リスキーですよね。だから、上司から挨拶してくれるほうが、心理的安全性は高まります。