ステップ3:ブランドターゲットの策定 (1)WILLの価値を最大化させる顧客像 “ブランドターゲット”
最後の第3ステップが「ブランドターゲットの策定」である。ターゲットとは、一般的にはデモグラフィックな分類(性別、年齢、居住地域、収入、職業、学歴などの属性による分析)と想起される。しかしブランドビジョンの設定では、ターゲットは「価値観、目的、行動」で規定する。個人の価値観の多様性と流動性が高まった現代では、コンセプトの段階からデモグラフィックな分類でターゲッティングするべきではない。硬直的な考察に陥りビジネスの可能性を狭めることになる。
ブランドターゲットとはブランドの理想的な顧客像で、WILLの価値を最大化してくれる顧客だ。なお、収益に貢献してくれるターゲットはあえてセールスターゲットと呼んで区別をしており、タッチポイントデザインとUXデザインのフェーズで検討を加える。