生き残りをかけた「事業再編」と「壁を超えた連携」
何が自社の事業にとって望ましいのか。DXを手段として意識しながら新たな時代にフィットした事業の在り方を一から考え、試行錯誤していく。その効果について、立本氏は「経営学の観点からも“創発戦略”として望ましい方法だと思う」と述べ、「何か試して良いという感触を持てた時に、それをどのようにスケールし、自社の強みにしていくかを考えることも大切だ。たとえば、苦し紛れのオンライン接客が思いがけず効果的であることがわかったのなら、AIで顧客と接客者のマッチングを最適化するなど、サービスや付加価値としてブラッシュアップする必要がある。また、オンラインだけで考えず、リアルとの連動も考慮するといいだろう」と語った。
実際、オンラインとオフラインだけでなく、ツールや環境なども柔軟に連携し、様々な“壁”がなくなりつつあるのは誰もが感じているところだろう。たとえば、業界や企業をまたいだ連携も可能だ。