「危機」「廃棄」からイノベーションが生まれる
筆者は、昨年2月に『ノルマは逆効果〜なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか』という書籍を出版し、数字管理偏重型の「ノルマ」型管理の限界を示した。このコロナ禍をきっかけに、メディアでも「ノルマ管理」見直しに関する記事が目立つようになった。ノルマという用語を使っている、いないにかかわらず、コロナ禍以前は多くの企業で当たり前に行われてきた「業績数字管理」。リモートワークで顧客への訪問やアポイントメントといった「ルーティン業務」がままならなくなった時に、どの会社も根本的な問いに立ち返っている。「我々のやりたい、やるべき仕事は一体何なのか」という問いである。