口座開設率が“業界平均以下”というA社の課題
ノーコードでデータの取り込み/加工/統合/活用まで、オールインワンで実現するクラウドシステム「b→dash」。
活用フェーズにおいては、「b→dash」がMA、BI、Web接客、レコメンドなどあらゆる場面を網羅。社内システムやWebサイト、広告媒体など様々なデータをCDP(カスタマーデータプラットフォーム)に取り込み、加工、統合、抽出をb→dashの「DataPalette(データパレット)」が対応している。フロムスクラッチは、それらすべてを合わせてトータルソリューションとして提供し、規模の大小や業界に関わらず国内約500社のデータ活用に貢献している。
では「b→dash」を活用することで、どのようにDXの推進、事業KPIの向上を実現することができるのだろうか。
今回大薮氏は、業界内においていち早くネット証券ビジネスに参入した大手証券会社A社を事例として紹介した。
A社は、サイト訪問者の内で資料請求をしたユーザー数(CVR)、口座開設後14日以内の「初回入金率」、その他CPAやCPOなど10項目をKPIに設定している。そのうち資料請求をしたユーザーの数を分母に、その中で資料請求後1ヵ月以内に口座を開設したユーザーの数を分子とした「口座開設率」が業界平均24%に対して19%と下回ることに課題を持っていた。そこで、データ分析による施策の改善に取り組むべく、「b→dash」を導入したのだという。
もともと施策としては、資料請求した全ての顧客に対して、“資料請求日の翌日”に口座開設方法を説明したメールを一斉送付することで、口座開設を促していた。しかし、1度メールを配信するのみで、その後のフォローを実施していなかったことから、口座開設率の向上にはつながらなかった。そこで、資料請求後、口座開設をしていないユーザーに対して、コンテンツやチャネルを使い分けて口座開設を促すコミュニケーション施策を計画した。