社会との実装に必要な3つのセクターでの共通言語
蛯原:巷でよくある議論として、市場そのものを新たに創出するようなイノベーションと、既存のものを置き換えるディスラプティブなものがあると言われていますよね。摩擦を生みやすいのは後者だと思うのですが、馬田さんはこの本で、その両者を意識して切り分けて論じていますか。
馬田:主な対象は摩擦が起きやすい後者だと思っています。いくら事業内容がディスラプティブでも、やり方・進め方は調和型で進めたほうがいいのではないかというのが、この本の主張です。ちゃんと協調しながら、場合によっては新しい規制やルールを一緒に作っていくこともやったほうがいいのでは、と考えています。