テクノロジー企業が駆使する「アーキテクチャ」とは
増島:「ソフトロー」以外に注目すべきものとして、アーキテクチャもあります。「アーキテクチャ」とは、人工環境の設計を通じて人間の行動を物理的・サイバー空間的にコントロールする手段として、ローレンス・レッシグの定義以降、理解されるようになります。
世の中の変化の速さはテクノロジーの進化と相関します。テクノロジーを使う人たちがどうやって事業をスケールさせているのか、それはアーキテクチャによってなんですよね。コードという機械に対する命令文を用いることで、機械を操作する人間(ユーザ)は「あらかじめ設定された選択肢以外は選択できない」という状態が作られてしまうので、ルールよりも強くコントロールが効きます。