日本企業でソース役を担う人物像
永井:先ほど、変わりうるコールとしてパーパス経営でいう「企業のパーパス」を置くことはありえるが、みんなで決めるのではなくソース役が方向性を示す必要があるとおっしゃいました。ソース役というのはどういう人のことなのでしょうか。
嘉村:ソース役とは、パーパスがよく聴こえる人のことです。ラジオの電波が合うかのようによく聴こえ、パーパスから人生をノックされているかのような人です。たとえば、シリコンバレーのスタートアップの企業は、創業者一人が「これが世に出るべきである」と思って投資家に投資を依頼しに行きますよね。そういった人がソース役です。