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「三位一体の経営」の実践者

ラクスル松本CEOの経営哲学──「解像度の高い組織」と「活躍できる舞台装置とそのアップデート」とは?

ゲスト:ラクスル株式会社 代表取締役社長CEO 松本 恭攝(まつもと やすかね)氏

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人的資本への投資がもたらす効果

小林賢治
シニフィアン株式会社 共同代表/ラクスル株式会社 社外取締役 小林賢治氏

中神:哲学として「世界最高のタレントを惹きつける」ことを重視してモチベーションを高め続け、皆で豊かになり、株主とも利害を一致させる。まさしく「三位一体の経営」を実行されていることがすごいですよね。では、この施策で具体的にどのような成果がでてきましたか。

松本:ラクスルではメンバーのグレードを1~7まで設けていて、5以上のランクの人材が執行役員になれます。これまでに、執行役員の人数を増やすことができました。つまり、採用の競争力を強化できたということです。また、上場前からいる役員や従業員に対して、追加で株式報酬を多く出せるようになり、キーマンが辞めることが少なくなりました。さらに、多くの人材が中長期目標と株式時価総額を連動させて自身の業務をイメージできるようになりました。これは中期経営計画を実現するための大きなモチベーションになります。つまり、目標とする株式時価総額を実現するために、どのような事業計画がいつまでに必要なのかと、長期的な時間軸で逆算できるようになります。

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この記事の著者

栗原 茂(Biz/Zine編集部)(クリハラ シゲル)

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