大企業とスタートアップが取締役会で交わり、相乗効果を生むために
日置:上場審査を通ればそれなりに整っているはずではあっても、スタートアップは経営の仕組みは一般的に弱い傾向があります。さらに成長する過程で、どうやって経営を成熟させていけばいいのかが分からないという経営者もいるようです。事業を大きくするスキルと、会社として持続させていくスキルは異なりますからね。
そういうとき、コーポレートガバナンスの観点から考えてみるとヒントになることが多いと思うんです。「コーポレートガバナンスは古くて大きな、いわゆる“おじさん”企業が取り組むもの」という捉え方をされないためにも、上場スタートアップのためのCGSガイドラインの手引書のようなものがあれば良いのではないでしょうか。