パーパスは顧客という他者を媒介に自社の目的を問い直すもの
──新規事業と同様にビジョンやパーパスも、そこに経営の筋が通っていないと意味がないわけですよね。
経営として目指すところが、最初ははっきりしていなくてもいいんです。でも、それを意識しながらやっていく中で、「あれ? これって、こういうことじゃない?」と見えてくる。そうやって解像度を上げていくということをせずに現場に変革を期待するのは、無理筋ですよね。経営するというのは、経営上の価値を明確にすることであり、それにつながるものを見出して引っ張り上げることですから。