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三菱ケミカルグループら3社、マテリアルリサイクルの生産プロセス開発に向け実証試験を開始へ

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 三菱ケミカルグループ、凸版印刷、共栄社化学の3社は、包装材料の製造工場から排出される廃プラスチックの水平リサイクルを目的とするマテリアルリサイクル生産プロセスを共同開発する契約を締結。生産実証プロセスの原理検証機の導入を含む、マテリアルリサイクルの生産プロセスの実証試験を、6月より開始する。

 今回プロセス開発するマテリアルリサイクル技術は、プラスチック複合素材の包装材料を剥離・脱墨・分離し、素材別の樹脂として取り出すことが可能。分離して取り出された各々の樹脂は品質劣化が少なく、リサイクル樹脂として洗剤やシャンプーなどのトイレタリー製品や食品の包装材に使用するフィルムの原料としての利用を検討しているという。

 3社は、マテリアルリサイクルされたプラスチックフィルムの生産プロセスを開発し、2027年度の社会実装を目指すとしている。

3社の役割
  • 三菱ケミカルグループ:剥離・脱墨・分離のプロセス検証を行うための原理検証機の設計、製造を実施。中でも再生樹脂を単一素材の樹脂に分離する設備を導入、検証する。また、ポリオレフィン、ポリアミドの再生原料を使用した包装基材の作製とその性能評価を実施
  • 凸版印刷:自社工場で排出される廃プラスチックを供給し、剥離・脱墨するための最適条件を探索するとともに、再生樹脂の性能評価を行い包装材に使用可能かどうかの判断を行う。また、樹脂再生を行うとともに、再生樹脂を用いた包装材のマーケティングを行う
  • 共栄社化学:プラスチック複合素材の包装材料を剥離・脱墨するプロセスの確立・最適化を実施。将来の社会実装時には薬剤製造だけでなく、使用済み薬剤を再生する技術を構築

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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