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NTT Comとドコモ、画像認識AI活用で建設現場を仮想的に巡回できるシステムにて技術の有効性を確認

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 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とNTTドコモ(以下、ドコモ)は、画像認識AIを用いて遠隔から建設現場を仮想的に巡回できるシステムにて、現場作業の段取りを妨げる資材(以下、作業を阻害する資材)を未然に検出し、資材の移動指示などを作業員に共有する実証実験に成功した。

 同実証実験では、建設現場の搬入口とエレベーター前にそれぞれ固定カメラを1台ずつ設置し、現場から離れた場所にあるパソコンから同システム上で作業を阻害する資材を検出。検出した各資材に対して作業指示を作成するとともに、作業指示内容を作業員が閲覧できることを確認した。結果として、システムが資材として検出した物体のうち、実際に資材であった確率(適合率)が90%以上、実際の資材のうち、システムが資材として検出した確率(再現率)が80%以上で、遠隔から建設現場の段取りを妨げる資材を未然に検出する技術の有効性を確認できたという。

(左から)遠隔から建設現場を確認する様子、建設現場のエレベーター前における資材検出の様子
(左から)遠隔から建設現場を確認する様子、建設現場のエレベーター前における資材検出の様子

 NTT Comとドコモは今後、同システムを高度化した上で、NTT Comが提供する「ドコモ建設現場IoTソリューション」の「段八エリア」における新しい機能として2024年度の実用化を目指す。現場巡回業務の負担軽減や建築スケジュールに沿った効率的な工事に貢献し、働き方改革や作業員の安全確保といった建設現場の課題解決に取り組むとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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