データゴリラでは意味がない。「ビジネスの勘+データ」こそが事業会社のデータサイエンス
藤井:日本の大企業や伝統企業では、「ビジネス・テクノロジー・エクスペリエンス」の3つの領域が組織的・オペレーション的に分断しており、DXが思ったように進んでいかない事例がよく見られます。これをいかに融合し横断的組織を実現するかが課題ですが、渋谷さんの活動は、ビジネス領域の人々を他の領域、特に今回の場合はデータサイエンス領域へとつなげるような取り組みだと感じます。
渋谷:たしかに、データサイエンスの世界には「データだけに向き合っていたい」という人は少なくないですね。ただ、私は事業会社でデータに携わる人がそれではダメだと考えています。データでビジネスの利益を生むのが、これからの時代で事業会社のデータサイエンティストに求められることです。