新規事業成功の確率を高める組織体制と「ずらし」のテクニック
マーケティング本部には、R&D、新規事業開発、知財の機能が共存している。阿部氏は、これらが三位一体で機能することを重視している。R&Dが先行研究開発でコア技術の基礎開発を行い、これを実用化する際に新規事業開発センターと知財が最初から伴走することで、新規事業の成功率を高めようという考え方だ。
阿部氏は新規事業成功のカギとして人材やチームの重要性も強調した。「0→1」が得意な人材、熱量の高い人材、トライ・アンド・エラーができる人材やチームが新規事業には不可欠だ。また、既存事業のリソースに過度に頼らないということも強調した。