集団を束ねる「組織」から、「パーパス」というマグネットへ
名和:ブドウの話を聞いて思ったのは、これまでは「組織」という囲いで皆を集めていたのが、「パーパス」というマグネットによって皆が“集まってくる”時代になりつつあるのではないかということです。
澤:誰もが意識せずとも、生まれた瞬間から様々な枠や組織の中に属して生きていますからね。家や学校、会社、国、地域、みんな一種の組織です。組織の中にいるというのは、ほぼすべての人間にとって当たり前のことなんです。しかし、これからの時代は個人がパーパスを見て、自分がつながる先を選ぶことができる。主語が組織じゃない、“非中央集権型組織”とでも言いましょうか。