「第二段階の壁」を乗り越えるには、変化を志向する社員の兆しを逃さないこと
中垣:私がPOLA ORBIS CAPITALの活動に関わるなかでとても印象的なのが「距離感」なんです。中心メンバーの岸さんは年次がまだ浅く、本来であれば経営陣とはかなり距離があるはずです。しかし、小川さんが両者の間を取り持つ形で、経営陣と課題を共有しながら非常に近い距離で活動しています。しかも、本業に引きずられることなく、かといって放任にもならずに、新たな領域の探索に取り組んでいます。この程よい距離感を醸成するために意識されていることはありますか。
小川:マインドセットの面が大きいかもしれません。実は、VISION 2029を策定する際に、社員に求めるマインドセットとして、オープンマインドを挙げています。新たな領域に踏み込んでいくうえで、社員一人ひとりにも柔軟な姿勢や心構えを求めました。そのため、経営陣もオープンマインドであろうとする意識が強く、若い社員にも率直に接しているのではないかと。