2026年8月25日、ブラックラインは、ヤンマーホールディングスが経理・決算オペレーションハブ「BlackLine」を導入し、本稼働を開始したと発表した。
ヤンマーホールディングスは、世界有数の産業機械メーカーとしてグローバルでアグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなど幅広い事業を展開している。近年、気候変動、環境問題、労働力不足、AI進化などの影響で、事業環境は急速に変化している。同社グループでは「A SUSTAINABLE FUTURE —テクノロジーで、新しい豊かさへ。」のパーパスのもと、2030年度に向けた中期経営計画「MTP2030」に基づき、売上高1兆5,000億円、売上高経常利益率8%以上という成長戦略を推進している。
こうした事業規模と環境の複雑化により、経理部門でも業務のブラックボックス化や複雑化、業務品質維持への課題が顕在化していた。グループ全体のSSC(シェアードサービスセンター)高度化や業務プロセスのトレーサビリティ向上を目的として、経理基盤の可視化と標準化が喫緊の課題となった。
このような背景を踏まえ、ヤンマーホールディングスは2026年1月にBlackLine導入プロジェクトを開始し、4月より新基盤の運用を開始した。BlackLine導入によって、決算プロセスの可視化や情報の一元化によりノウハウ蓄積・共有を図るだけでなく、グループ全体でのコミュニケーションコスト削減や標準化・自動化の基盤整備も推進している。
同社財務部部長の杉野敦隆氏は、「経理機能の高度化は持続的成長のために不可欠。決算プロセスの可視化と標準化された業務基盤が重要と考え、BlackLine導入を決めた。決算業務の進捗・課題可視化と情報共有の促進を通じて、業務品質向上につなげたい」と述べている。
今後、ヤンマーホールディングスはBlackLineの活用範囲を拡大しながら、経理業務の自動化や照合業務の高度化の段階的推進も視野に入れている。
ブラックライン社も「柔軟かつ標準化された会計インフラの整備は、迅速な意思決定とガバナンス強化に寄与する。経理部門の生産性向上に貢献する」とコメントしている。
今回の導入により、ヤンマーグループは中期経営計画達成への足場を固めるとともに、経営企画や経理部門による業務変革と付加価値の創出に取り組む構えだ。
【関連記事】
・Zuora、「Zuora AI」エージェントを拡充し経理・財務の自動化支援を強化
・富士通、AIによる非財務情報分析サービスを提供開始―企業価値向上を支援
・川崎重工、サステナブルファイナンスのフレームワークを改訂



