TOPPANデジタルと中国ロボティクスのインテグレーター事業を展開するChinoh.Aiは、業務提携契約を締結した。
TOPPANグループの持つRFIDやデジタルピッキング、物流データ管理システムなどの物流DXソリューションと、Chinoh.Aiの持つ中国のロボティクス・ソリューションを軸としたシステム開発力・コーディネート力を掛け合わせ、工場・倉庫の自動化による物流DXに向けたソリューション開発・展開を共同で推進していくという。具体的な提携内容は以下のとおり。
相互の強みを補完したクロスセル・アップセルによる販売拡大
TOPPANグループとChinoh.Aiのサービスおよび顧客ネットワークを活用したクロスセル・アップセルにより、工場・倉庫のDX需要を取り込み、双方の事業拡大を図る。TOPPANグループは2021年6月にアイオイ・システムをグループ傘下とし、人とシステムを組み合わせた有人省力化技術を有する一方、Chinoh.AiはRGV/AGV/AGF、画像認識ロボットアームなど無人省人化技術を有しており、相互に強みを補完した物流DX事業の展開が可能になるとしている。
物流ソリューションの共同開発
Chinoh.Aiのロボティクスと、TOPPANグループの物流DXソリューションを掛け合わせた工場や倉庫の省力化・省人化を実現する新たなソリューションの共同開発を行う。具体的にはChinoh.AIがノウハウを持つRGVとAGVによる複合ロボティクス倉庫と、TOPPANグループのRFIDやデジタルピッキングなどを連携。工場・倉庫内の搬送と各工程の管理を組み合わせたロボティクス・ソリューションの開発を推進し、2024年後半の提供開始を目指すという。
両社は今後、物流DXソリューションの共同提供スキーム構築および双方のリソースを掛け合わせた共同開発により、工場・倉庫内業務のDXを推進するとしている。