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フィリップス「ヌードルメーカー」の開発を支えた、リサーチに左右されない“目的から考える事業観”

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン マーケティング シニアマネージャー 佐野 泰介 氏

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 フィリップスジャパンでマーケティング部門のシニアマネージャーである、佐野泰介氏。同社がノンフライ調理器「ノンフライヤー」に続いて世に送り出した、家庭用製麺機「ヌードルメーカー」の責任者だ。新規カテゴリー創出のための事業アイデアの発見、ユーザーリサーチの効果的な実行など、マーケティング担当の枠にとどまらず、プロダクト / サービスのブランドマネージャーとして、「ヌードルメーカー」の開発に関わる紆余曲折、そもそもの事業に対する取り組み姿勢、難局をどう乗り越えたのかを聞いた。そこに貫かれている軸は、目的によってプロジェクトを推し進める「パーパス・ドリブン」であった。インタビュアーはBiz/Zineでもお馴染みのbiotope佐宗邦威氏。

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フィリップスのイントレプレナー、佐野さんが大事にしていること

佐宗(biotope 代表取締役社長 / イノベーション・プロデューサー):
 新商品を考え、それを実現させていくプロセスは非常に大変です。新規事業開発において、こうやったら成功するという「成功物語」は多く聞きますが、実はその裏の苦労と、それをどう乗り越えてきたのかという記録はそんなに残っていない気がします。
 今回から始まる「イントレプレナーズ・リアル〜企業内起業家がいかに壁を乗り越えてきたか」は、フィリップス佐野さんをお招きし、「ヌードルメーカー」という新しいコンセプトの商品をグローバルな大企業でつくる中でどのような苦労があったのか。そしてその苦労をどう乗り越えたのかをお伺いしたいと思っています。

 まず始めに、現在どのような業務に取り組まれいているのか教えてください。

佐野(フィリップス エレクトロニクス ジャパン マーケティング シニアマネージャー):
 フィリップスで小物家電の新規事業と、調理家電の日本の責任者をしています。マーケティング部門に所属していますが、フィリップスではマーケティング業務の定義は幅広く、事業開発から広告企画・PR、取扱説明書までつくっています(笑)。ただその分、プロジェクトを生かすも殺すもマーケティング次第であり、チームの役割は他の企業よりも大きいと思っています。

佐宗:
 では、これまでのキャリアについて教えてください。

佐野:
  新卒で「マース ジャパンリミテッド(※1)」という消費財の外資系企業に入社し、マーケティング、営業、人事などを経験しました。日本でも大手の外資系企業であり、国内・国外の複雑なしがらみや確立されたビジネスがあった中で、当時の私には、自分の創造力・構想力を発揮し、人を巻き込んで新しいモノを生み出していくにはなかなか難しい状況がありました。
 そういうフラストレーションもあり、友人が立ち上げたスタートアップに参加するためにマースを飛び出しました。しかし、それはそれで大きな会社の名刺が離れた自分自身の小ささ、特に、思ったことを最後まで一気通貫に自分でやれない未熟さなども経験し、3年前、ベンチャーからまた外資系企業のフィリップスに入社しました。

佐野 泰介佐野 泰介 氏
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン マーケティング シニアマネージャー

(※1) マース ジャパンリミテッド:「スニッカーズ®」や「m&m’s®」などのチョコレートブランド、「Sheba®」や「PEDIGREE®」などのペットケア製品、などをグローバルに展開する企業の日本法人。

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「パワー・オブ・ホームメイド」というミッションから、事業を推し進めるする目的に出会う

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この記事の著者

佐宗 邦威(サソウ クニタケ)

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