「日本人と違う」マネジメント
宮森:タイではコーチングの技術が通用しづらいとのことですが、実際にはどのようなマネジメントをされたのでしょうか。
髙林:東レの場合、駐在期間が3~4年しかないことがほとんどで、“違い”がわかってきた頃には日本に帰る時期になってしまいます。しかし、タイで成功している他社の方に聞くと、10年は現地にいて、タイの人たちの言い分をよく聞いて寄り添うことが大事だとおっしゃるんです。時間が限られているので、私は「日本人と違う」と感じることがあるたびに、細かくメモを取ってきました。