オンラインとオフラインの融合に適する「ゾクセイマーケティング」
山田:その意味では、ゾクセイマーケティングは、JR西日本さんのようにリアルな店舗や施設を有している企業にこそ適していると思います。購買行動一つを取ってみても、オンラインよりもリアルな店舗のほうが、顧客のニーズや購買動機は多様です。
例えば、オンラインではある程度の自主性がなければECなどのサイトを訪れることがありませんが、リアルな店舗の場合は「出張先で偶然、店先に立ち寄った」などの出会いがあり得ます。そうした複雑な顧客の状況を読み解くには、年代や居住地といった情報だけでなく、日常的な行動の履歴や傾向が必要になります。従来型のマーケティングではなかではなかなか見えにくい顧客の行動パターンを補足して可視化するには、ゾクセイマーケティングが有効なのだと思います。