「2024年問題」解決の鍵を握るのは荷主企業
真畑:ドライバー不足は構造的な課題をはらんでおり、なかなかすぐに解決できないように思います。荷主企業・物流会社の対応は進んでいるのでしょうか。
小野塚:「2024年問題」によって、2024年は14%の物が運べなくなると政府は試算していました。しかし現状、周囲を見渡してもそのような状況に陥っている事業者はいません。企業努力によって効率化が進んだ結果、かろうじてまだ荷物を運べているのだと思います。一方で先にお伝えしたとおり、人材不足をはじめ状況は悪化します。これも政府の試算ですが、2030年時点で3割以上の荷物が運べなくなると見込まれています。