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KPI至上主義が共創を阻む。同質性を打ち破り「知的誠実性」を育む組織文化の作り方

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金持ちより「人持ち」へ。複数のサードプレイスが知的誠実性を育む

佐宗:BANIの時代は、セーフティネットが当たり前のように存在しない時代です。だからこそ、家庭や仕事、それ以外の趣味や第3のコミュニティなど、自分が自分らしくいられる場をどれだけ持てるかが重要です。一つのコミュニティに依存しすぎるのはリスクなので、コミュニティのポートフォリオを分散しておくことが、倒れたときに戻る力(レジリエンス)になります。お金持ちよりも「人持ち」であることが、豊かさを感じられる生き方なのかもしれません。

宮森:会社で自分の妄想を共有できなくても、他の集団で共有できる。そこでの安心感が、結果的に会社での「知的誠実性」につながっていくのかもしれませんね。AIが均質化を加速していく中で、自分らしさを保つためには、様々なコミュニティを持っていて自分が安心できる場を作り、自分が所属している一つの会社にすべてを求めないという「自立」が鍵になってきます。

ジョブズならどう考える? 共創を生み出すAIプロンプト活用術

宮森:最後に私の視点を付け加えるなら、「たくさんの眼鏡を持っていること」が大事だということです。モノカルチャーな組織は一つの眼鏡しか持っていません。しかし共創のためには、自分の持っている眼鏡を外し、相手の視点という眼鏡をかけて物事を見たらどんな世界が広がるだろうと考える視点が必要です。私は常に「もう一人の自分」をここに置いて、自分や相手の言っていることを客観的に見る訓練をしてきました。これが組織文化を作る一つの重要な鍵になると思います。

佐宗:意識的に眼鏡を掛け替えられる方法を身につけることは、こういう時代においてすごく生きやすいヒントになりますね。ちなみに、僕はAIをメタ認知のためのツールとしてよく使います。「今こういうことが起こっているんだけど、もしスティーブ・ジョブズだったらどう思いますか?」とプロンプトに入力して考えることで、強制的に眼鏡を掛け替える訓練になります。

宮森:私もよくやっています。「この状況をオランダの企業のマネージャーさんだったらどう見るか」といった情報を入れて、様々な視点をもらいながら自分の考えを壁打ちしてもらいます。AIは均質化を加速するツールでもありますが、私たちが「複数の眼鏡をかけたい」という意識さえ持っていれば、メタ認知を高め、共創を生み出すための素晴らしいツールになりますね。本日はありがとうございました。

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この記事の著者

梶川 元貴(Biz/Zine編集部)(カジカワ ゲンキ)

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