327年の歴史を持つ老舗の「リブランディング」に必要なことは、「半世紀先も先端」でいられること
佐宗:
アメリカ留学や山本山という会社の歴史の探索を経て、いよいよリブランディングに乗り出すわけですが、そのきっかけとなったできごとは何だったんですか?
山本:
日本橋二丁目地区の再開発事業を行うにあたり、本店のリニューアルプロジェクトの話が出てんです。ただ、この辺りは老舗の店が多いので、なかなか賛同が得られなかったらしくて。そんななかで山本山は、再開発に一番に賛同したらしいです。このときの会長の決断は、私から見てもすごいことだと思います。自分のエゴではなく、この先会社が生き残っていくために、地域の発展を願う。そして、それが巡り巡って自社の反映にも繋がるという判断ですから。