パーセプションフローは「認知軸」で継続的なブランドマネジメントを実行する
一見、パーセプションフローはカスタマージャーニーと同じではないかと思うかもしれない。しかし違いは明白だ。カスタマージャーニーが行動軸であることに対し、パーセプションフローは行動に影響を及ぼす認知軸(パーセプション)で考えるのである。
パーセプションフロー・モデルは、全体を概観できることが特長です。マーケティングの4Pと呼ばれる、Product・Price・Place・Promotionすべての接点を織り込めますので、無理なく無駄なく隙なく、全体最適に基づいた設計図に落とし込むことができます。さらに各接点の目的が明確になり、全体の中での立ち位置・役割もはっきりしますから、部門やエージェンシーを超えた協働ができるようになるのです。
またパーセプションフローがあることで、施策ごとのPDCAが回しやすくなることもポイントだ。PDCAが機能しない理由のひとつとして、ビジネスに振り返りの文化がなく、目的を見失いがちであることを指摘した音部氏。すべての基準となるパーセプションフローがあれば、迷うこともなく、レビューによるウイークポイントの発見、対応が容易となる。