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「顧客のジョブ」から考えるイノベーション

顧客のジョブを起点にした市場の定義──「ターゲット市場の選択」と「市場規模の推定」

「顧客のジョブ」から考えるイノベーション:第3回

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顧客のジョブを起点に「ジョブ履行者×履行頻度×履行コスト」で、市場サイズを推定する

 ターゲットとする市場の潜在的な規模は、以下の3つの要素を掛け合わせることによって推定することができます(図7)。

  • ジョブ履行者(どれくらいの人々がそのジョブを履行するのか?)
  • 履行頻度(どれくらいの頻度でそのジョブを履行するのか?)
  • 履行コスト(1回当り平均してどれくらいのコストを現在かけているのか?)

 例えば、「ダイエットを決行すること」という中核となる機能的ジョブを成し遂げるために、雇うことができるプロダクト/サービスは多く存在し、それらは時代とともに変わっていくかもしれませんが、市場サイズ自身は比較的安定していることでしょう。もちろん、健康ブームなどによって変動することはあるでしょうが、プロダクト/サービスをベースとした場合よりははるかに安定したものになります。

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白井 和康(シライ カズヤス)

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