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「デジタル・チェンジ・エージェント」とは

デジタル・トランスフォーメーションを再考する──AppleやAmazonが実践するCX起点の経営とは

第2回

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 前回、エミレーツ航空の事例をもとに、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の現場で実際に起きていたことやその乗り越え方を解説しました。また、DXには「デザイン思考アプローチの実践」と「組織内のカルチャー変革の実現」が求められているとお伝えしました。今回は、言葉だけが先行しがちなDXを捉え直し、改めてDXとデザイン思考とカルチャー変革との関係を整理したいと思います。

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なぜ「デジタル・トランスフォーメーション」という言葉にワクワクしないのか?

「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」とは何でしょうか?

 DXはあらゆる文脈で様々な使われ方がされており、ピンとこない言葉のひとつです。お恥ずかしながら筆者も昨年までこの言葉を掘り下げて考えたことはなく、「デジタルでビジネスを変えていく」といった程度の理解でした。直感的には、ITベンダーがマーケティング用語としてDXを使っているだけではないか、と感じていたのも事実です。

 そこで改めてDXについて、根本から考えてみることにしました。

 そもそも単語の意味として「トランスフォーメーション」とは、「物体や構造が変質または変態すること」という意味なので、イメージとしては「地続きの延長としての変化」ではなく、幼虫がサナギになって蝶になるように「根本から、がらっと変わる」状態を想像するのがよさそうです。

トランスフォーメーション

 それに加えて「デジタル」なので、DXとは「デジタルによって根本からガラッと変わる」というニュアンスで捉えるのがよいかと考えています。

 このニュアンスを頭に入れたうえで、DXという概念を提唱したスウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授の定義を確認すると、だいぶ具体的なイメージが湧いてきます。同教授はDXを以下のように定義しています。

ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる

 この定義に「根本からガラッと」というニュアンスを加えると、現在私たちの生活シーンを取り巻くさまざまな空間で実現されている多くの好ましい変化がDXの影響なのだと感じることができせんか?

※同教授の「IT」という言葉は、現在の文脈では「デジタル技術」と言い換えられるので、以降では、そのように置き換えて表記します。

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この記事の著者

根岸 慶(ネギシ ケイ)

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