「既存の事業・サービス」におけるデザイン思考
前頁で触れたように、DX進展のための思考法として今後デザイン思考のニーズは拡大していくと考えられますが、日本におけるDXの現状はどうでしょうか?
日本のDXはまだ情報システム部(情シス)主導のいわゆる「IT予算」の中で実施されることが多いため、その予算の大半はITそのものへの投資に費やされていますが、最近ではそれらのIT投資の目的に「顧客体験」「従業員体験」が入ってきているため、アサインされた情シスの担当者が「これって現実的にどうやるんだっけ?」と思い始めているケースが増えてきています。