テクノロジーとテクノロジー、テクノロジーと欲望を組み合わせる「テクノロジー思考」とは
独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表 山口 周氏
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。神奈川県葉山町に在住。
山口:時間とか時期の重要性について考えるのに、YouTubeは良い例だと思います。動画共有プラットフォーム自体は以前からあったけれど、どれもうまくいっていなかった。でも、うまくいかなかったからといって、アイデアそのものがダメだったというわけではないんですよね。動画を撮るデバイスがすごく普及したこととか、それをアップロードする回線がすごく速く安くなったとか、いろいろなものの足並みが揃って“惑星直列”みたいな状態になったときに、ビジネスとして成立する瞬間がやってくる。あるとき急にYouTubeが成功したのはそういう条件が揃ったからでした。