SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Purposeを起点とした新しい経営

なぜソニーは新たにPurposeを掲げたのか──“多様性”を強みに変えるソニーの「存在意義」

  • Facebook
  • X
  • Pocket

多角的な事業を展開するソニーの軸にあるのは、テクノロジーと“人”

丹羽真理氏(Ideal Leaders株式会社 CHO 以下、敬称略):ソニーは2019年1月に、『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす』というPurposeを掲げました。ここに込められた思いや意味を教えてください。

今田真実氏(ソニー株式会社 広報・CSR部シニアゼネラルマネージャー 以下、敬称略):ソニーは「技術の力で人々の生活を豊かにしたい」という創業者の強い思いから生まれた会社です。その志や夢に共感したエンジニアが集まり、人の心を動かす様々なヒット作を生み出してきました。その結果、現在は音楽や映画、ゲーム、アニメなどのエンタテインメント事業や、エレクトロニクス事業、金融や「プレイステーション ネットワーク」などのDirect to Consumer事業など、多岐にわたる事業を展開する企業グループとなりました。

 多様な事業に関わる世界約11万人の全社員が、同じ長期視点を持って価値を創出していくためには、「ソニーとして何を目指しているのか」「何のために存在するのか」という共通認識が必要です。そこで、あらゆる事業の軸は“人”にあり、“人の心を動かすこと”こそがソニーの存在意義であることを明文化すべく、2018年4月にCEOに就任した吉田(憲一郎氏)が「Sony’s Purpose & Values」を策定しました。

丹羽:ソニーはエレクトロニクスから始まった企業なので、掲げられているPurposeで“テクノロジー”より“クリエイティビティ”という言葉が先に来るのは意外でした。あらゆる事業の軸は人だからこそ、この順番になったのでしょうか。

今田:ソニーのアイデンティティは『テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー』なんですね。多様な事業のすべての基盤にテクノロジーがありますが、人の心を動かすのはクリエイティビティであり、それを作るのは“人”です。感動を作るのも“人”で、感動するのも“人”ですよね。 もちろん作る側は、ソニー社内のクリエイターだけでなく、ビジネスを作る人や、社外のパートナーとしてゲームや映画を作る人・ミュージシャンなど、ソニーと一緒に価値を創出するすべての人を含みます。Purposeを実現させるための経営方針を「人に近づく」という言葉で表現しているのですが、関わるすべての“人”に近づくことであらゆる領域で感動を創出したいという想いが、『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす』というPurposeにつながりました。

ソニー株式会社 広報・CSR部シニアゼネラルマネージャー 今田真実氏ソニー株式会社 広報・CSR部シニアゼネラルマネージャー 今田真実氏

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ソニーの“多様性”をPurposeが強みに変える

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
Purposeを起点とした新しい経営連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング