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人事と経営のジレンマ

なぜ現場との対話を大切にする経営者は「話し言葉」を使うのか──オイシックス・ラ・大地のPMIでの実践

ゲスト:オイシックス・ラ・大地株式会社HR本部 人材企画室室長 三浦孝文氏【前編】

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経営統合後の新たな「ミッション」と「7つの行動規範」の策定

埼玉大学経済経営系大学院 准教授 宇田川元一氏(以下、敬称略):大地を守る会は、自分が子どもの頃に母親が利用していたんですよね。独自の思想を持った会社だったなと記憶しています。三社ともそれぞれの思想や文化がある中で、携わってきた領域が似ているからこそ、ぶつかってしまう部分も多かったと想像しているのですが、そのあたりは実際どうでしたか?

三浦:たしかに、実際に統合の過程で対話を繰り返していく中で、思想の違いは明確に感じました。事業づくりにあたって、オイシックスでは「お客様のニーズはどこにあるか」が中心となるのですが、大地を守る会は一次生産者への思いが起点となっていました。大地を守る会は「良いものを作っている生産者を応援したい」という気持ちが強く、対話を通じてあらためて「そこが大地を守る会ブランドの良さだよね」とお互いに気付いたりして。

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