シナジーと独自のミッションとの間での葛藤
畠山:「当時は企業家精神にはマジョリティを持つことが必要だ」ということでしたが、今回の完全子会社では何か考えに変化があったのでしょうか。
佐久間:まず、親会社のインキュベーションスペースでガンガン成長する子会社は少ないという考えに変わりはありません。ただ、伸ばすべきフェーズで既存事業のエースをきちんと投入できる文化の企業であれば、子会社でも良いだろうとも思います。 ユーザベースはマザーズに上場していますが、時価総額は800億円程度で、グローバルで見るとまだまだスタートアップです。また、既存事業のNewsPicksからNewsPicksアカデミアといった新事業が生まれているように、両利きの経営でいう「知の深化」よりも「知の探索」の方が企業カルチャーとして強いことが特徴です。