山名氏が持つ新規事業開発に重要な“軸”
畠山:2008年のハーバード留学から考え始めたとのことですが、山名さんはなぜ老化に注目したのでしょうか。
山名:もともと体の違いに興味があったんです。というのは高校時代にバレーボールをやっていたのですが、身長が高いと有利ですよね。また、同じ筋トレをやっても、筋肉のつき方に差が出ます。それで大学院で体の差異について調べたときに、遺伝的な影響もあるけれど食事等の環境が大きな影響を及ぼすことがわかりました。私は骨の研究者なのですが、ビタミンDが足りないだけで骨はボロボロになってしまうんです。実は自分が知らないだけで老化に関しても同じような栄養成分などがあるのではないか、と考えたのが発想の原点です。