キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」を策定し、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指している。その実現に向けて、既存事業の「食領域」（酒類・飲料事業）と「医領域」（医薬事業）に加え、キリングループが長年培ってきた高度な「発酵・バイオ」の技術をベースにして、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス領域」（ヘルスサイエンス事業）の立ち上げ・育成を進めている。
Rehab for JAPANについて
Rehab for JAPANは、高齢化社会において深刻化する介護業界の人手不足の課題に対し、高齢者の自立支援や介護度の悪化防止につながる介護リハビリの計画立案を自動化して介護現場の生産性を向上させるSaaS型業務支援ツール「リハプラン」を提供するスタートアップ企業。今回の出資を通して、高齢者の健康機能改善の課題に寄り添っているRehab for JAPANが持つ豊富な顧客接点と、キリングループの持つ食からヘルスサイエンス領域にわたるさまざまなソリューションを掛け合わせ、高齢者の方々のより健やかな生活実現に向けた協業探索を行っていく。
「リハプラン」について
高齢者の方々が自立的で健康的な生活を長くおくるために、日々の身体機能や生活機能向上のための機能訓練を行う必要性が高まっている。一方で、介護現場ではリハビリ専門職は少なく、効果的なリハビリを提供がしづらい問題が起こっている。また、現場では紙ベースの運用が多く非効率な状況が生産性の向上を妨げている。「リハプラン」は、デイサービスの機能訓練業務を誰でも簡単・安心・効果的に行える「クラウド機能訓練 ソフト」。
- 最新の高齢者データベースをもとに2,500種類、500セットの目標・運動プログラムから最適な計画・訓練を自動で提案。
- リハビリ業務に必要なすべての機能があり、職員の書類業務負担を軽減。
CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」について
キリンホールディングスは本CVCファンドを通じて、ヘルスサイエンス関連の先端技術や顧客体験の向上を実現するソリューションなどを対象とした、革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業へ投資を行っている。スタートアップ企業が持つ新たな発想や技術とキリングループのヘルスサイエンス領域の強みや資源をかけ合わせることで、お客様の生活を豊かにする魅力的な価値を創出していくとしている。自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献する、と述べている。
