社内に対して存在すら非公開の役員合宿
永井:役員合宿は、通常の役員会議とはどのように違ったのでしょうか。
浅沼:他の会社でも同様かもしれませんが、NECでは予定調和で進む会議が多くありました。しかし、NECの生きる道(NEC Way)を議論するような場は、予定調和になっては意味がありません。そこで、通常の会議とは異なるオフサイト的な会議の場として役員合宿をスタートさせたのです。腹を割って話せるよう、通常の会議とは異なり同席する社内関係者を最小限に絞り、議論を活性化させる進め方に変え、役員合宿の内容だけでなく存在自体も、社内に対して積極的に公開しませんでした。