アプリケーションで「タンステック」を社会実装する
高橋:寺部さんは以前、ドイツで自動車業界の国際標準化の現場で働いた経験があると伺いました。
寺部:自動車系のエンジニアをしていたころ、私は通信の技術を開発していました。通信というのは複数の機器をつなぐものなので、標準化をしなければ使われません。ドイツに赴任して標準化活動をしていたのですが、ドイツの名だたる自動車系のサプライヤーたちが大勢参加して、どのように技術を実装するかについて大変な熱量で議論しているのを目の当たりにしました。技術開発以上に、その技術をどう社会実装するかに力をかけていることを知ったのです。