プロトタイピングの「データでの評価」と「意志決定」
――プロトタイピングの評価はデータの収集、データの把握、データを用いた仮説の評価という3ステップで進むということでした。データの評価はどのように行うのでしょうか。
三冨:「データの評価」は非常に重要な活動ですが、仮説をどう評価するかはあまり決められたやり方はありません。よく行われるのは、チームでデータを参照しながら仮説は正しかったか、正しくなかったかをディスカッションで評価する方法です。この方法のメリットは簡易的に実施できるためスピード感を高めることができる点です。ただ、デメリットとして「何を基準にして評価したのか」「なぜそう評価したのか」などが曖昧になり、結果として評価が正確にできない、評価をした理由が説明しづらくなることにつながります。