船と陸とをつなぐボード(取締役会)で行き先を議論する
次に基本原則5の「株主との対話」ですが、これも陸で待っている船主の気持ちを考えれば分かりやすい話です。陸で待つ船主は、船で何が起きているかを知りたい。だから、船に乗っている船長(経営者)や同等の情報を持っている人(取締役会)との対話を望むのです。
先ほども申し上げたように、これは船長にとってもメリットがあります。株主との対話を通じて、陸にいる船主だからこそ持てる客観的な目線でのアドバイスをもらえる可能性があるからです。そのような対話ができるように、船長からは今どこに向かって進んでいるのか、過去にどんなトラックレコード(過去の経営実績)を残してきたのか、良いときも悪いときも隠さず伝える必要があるのです。