積水化学工業は、JERAと、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を火力発電所に設置するための共同実証実験を開始した。
JERAが保有する26ヵ所の火力発電所は全て沿岸部にあり、太陽光発電設備を設置するためには耐塩害性が必要だという。これに対し、3月24日、横須賀火力発電所(神奈川県横須賀市)と鹿島火力発電所(茨城県神栖市)にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、耐塩害性能と防汚性能、発電性能の実証を開始。併せて、発電所建屋の軽量屋根や壁面などへの設置方法の検証と各種法規制への対応を進め、小面積での設置・課題検証を経て、2025年以降に横須賀火力発電所への大規模設置を目指すとしている。
両社は今後、同実証により火力発電所アセットへの再エネ導入手法を確立し、横須賀火力発電所をはじめ、JERAが保有する火力発電所への導入を順次進め、脱炭素化に貢献していくという。