本来、DXの中心にあるべきは「ユーザー」である
藤井:日本のトラディショナルカンパニー(伝統企業)や大企業では、たしかに従来の組織やカルチャーがDXの最大の障壁となっているケースも多く見受けられますよね。
高橋:まさにそれを目の当たりにしました。DXとは単なるデジタル化ではなく、人や組織が主体となって、組織の在り方そのものを変えていくことです。ですから、昔流行ったIT革命とか業務効率化とはまったく本質が異なります。ITだけの問題ではないため、システムのユーザーとなるビジネスサイドと、システムを開発する技術サイドがものすごく密に連携しなければならないわけです。