新たな事業モデル開発の裏にあった“知財活動”
事業活動に、知財活動がどのように伴走・融合するのか。事例として、液晶ディスプレイ向け偏光板の取り組みが紹介された。
タブレットやPC、スマートフォンの液晶ディスプレイには、光学フィルムや導電性フィルム、層間充填剤など様々なパーツが使用されている。その中で、日東電工が製造してきたパーツが偏光板だ。これまで、同社では大きな偏光板のシートを製造し、それを必要なサイズ・形にカットした上で納品。その偏光板を顧客側で貼り合わせることで、液晶ディスプレイが組み上げられていた。しかし、納品後に極少のキズなどちょっとした欠陥による廃棄量が多く、歩留まりの悪さが課題だったという。