イノベーションに対する「4つの抵抗」とは
ションタル氏は、抵抗には「4つの要因」があるという。
1つ目は私たち人間に備わっている、現状を変えようとしない傾向、「惰性」である。2つ目は「労力」だ。人間は本能的に、最小限のエネルギーで目標地点に到達しようとする。身体的な労力や精神的な労力が必要な変化には、抵抗が生まれる。3つ目の要因は「感情」だ。人々が変化を前にすると、ネガティブな感情が無意識に引き起こされる。不安や恐怖、面倒だと感じる気持ちが変化への障壁となる。最後は、特に米国で強く見られる「心理的反発」だ。私たちは他人に指図されるのを嫌がる傾向にあり、外部からの変化に抵抗を示す。